【イタリア】ヨット生活

今はまだ2月でヨット(帆が付いてるヨットの事)で海に出るには少し寒いはずですが、このところミラノでは暖かい日が続き、春?と感じる時さえあります。日本にいるときはヨットなんてブルジョアの世界だと思っていたので、まさか自分の人生に関わってくるとは思ったこともありませんでした。考えてみれば人生とはそんなものなのかな・・・。自分に関係ないと思っていたことがいくつ関わってきたことか。


ヨットは免許さえ持っていれば、イタリアでは簡単に借りることが出来ます。日本のヨット免許じゃだめですよ。それは車と一緒。それも何人か集まって夏のバカンスで1週間とか借りちゃえば、ホテルを使うよりも安上がりになるんです。もちろん、レストランに朝昼晩と毎回行けば高くつきますが、安く上がりたいなら自炊。ヨットにはもちろんキッチンも冷蔵庫も付いてます。さすがに冷凍庫は普通ないですけど。


1週間もヨットの旅をすれば好きなときに好きなものをスーパーなどで買うことは出来ません。だから出かける前に大量の買い物をする訳です。腐らない乾物、缶詰、パスタ、米、牛乳、水や新鮮な野菜、果物、チーズ、ハム、ヨーグルトなどどっさり買い込む。ヨットの醍醐味は自然の海の真中にいること。もうそこはテレビも新聞もないですから世間から離れて生活する訳です。


朝起きて海の満真中にいるわけですよ。朝日を浴びながら食べる朝食は、コーヒーとビスケットだけでも10倍おいしく感じます。昼間は航海しますからヨットを操縦したい人は操縦するし、四六時中操縦しなくても今は自動運転装置があるから時に航海中に読書や日焼け、おしゃべりといったことをするわけです。帆付きのヨットの場合、アクティブなヨット生活を過ごしたいならモーターを消して風のみで帆を使い腕の筋肉を使い操縦することも出来ます。ランチは航海中だとキッチンに立ってられませんから簡単にパニーニにすることが多いですね。


暗くなると視界がなくなり、錨を下ろす位置が確かめられないので、夕方には港や入江に着いていたいですね。夏だと6時くらいにはヨットを停泊させます。南ヨーロッパの夏は日が長く最長になると9時半まで明るい日もありますからヨットを停泊させた後も泳ぐことできます。


ひと泳ぎした後はアペリティーボ。食前酒とおつまみをこれまた海の真中で頂くんですよ。その後はディナー。だいたい簡単なパスタやサラダが多いですね。ちなみにヨットに蓄えられる水の量には限りがありますからなるべく節約します。長シャワーなんてもちろんやってられませんし、お皿を洗う水もなるべくセーブしたいものです。なので私は海の水をよく利用します。お皿を洗うのはもちろん、パスタを茹でる水としても利用。これが塩加減がちょうど良くって一石二鳥。ヨットの生活をすると自然を大切にすること、エネルギーの大事さも改めて分かります。だって自分達のヨットの下には魚がたくさん生活してるんですから。


ディナー後はまたおしゃべり。電気も地上のように好き放題に使えないので1箇所を残して後は基本的に電気は点けません。ゴロッとヨットに寝っころがると空の星がたくさん見えます。ヨットの生活を経験する前、私はこんなにたくさんの星を見たことがありません。それに流れ星もこんなにたくさんみたことなかったです。一晩に2つくらいは見れるかな。今年もきっとヨット生活をしますので時期がきたらアップしますね。









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