【イタリア】バーリの結婚式 後編

バーリはイタリアのブーツの踵に近いプーリア州にある都市です。10年程前まではこの街も荒れ気味で安全とは言えないところでしたが近年はきれいになって魅力的な海に面した街です。



ミラノなどの大都市に比べて生活のペースも違い、ややのんびり気味。人も温かく、イタリアの昔からのしきたりを重んじる人も都市に比べて多い。バーリの友人曰く、「ミラノでビジネスマンが携帯電話で話してる内容はやっぱりビジネス。バーリでは同じくビジネスマンが話す内容は奥さんやマンマに今晩何食べるかということだよ。ミラネーゼはかっこつけやがって。」と言ってました(笑)なんか憎めないイイ奴が多い。



さて、「バーリの結婚式 前編」の続編。この日はお昼に花婿と友人達と4人でバーリの中心街にあるレストラン、ピッツェリア「Al Focolare」(Via Amedeo, 173 Bari tel.0805235887) でランチ。式が夕方5時からあるのにも関わらず、12時半からランチしちゃって本当に大丈夫なのっていうくらい余裕な花婿でした。ちなみに花嫁は実家でドレスを身に付け、化粧し、写真撮影などのためこのランチには来ませんでした。当たり前ですけどね。



前菜を15種類、パスタ1種を食べました。バーリは海の幸が安くておいしい。イタリアではあまり生魚を食べる習慣がないのですが(最近でこそ日本食ブームで大都市では寿司や刺身を食べるけど伝統的には食べない)、ここバーリではアサリやムール貝イカ、雲丹を生で食べる習慣が昔からあります。ということで山盛りの生の新鮮な魚介類にレモンを絞っていただきました。それにまだ旬のカルチョーフィアーティチョーク)の炭火焼とフリット(フライ)。炭火焼は始めて食べましたがシンプルで甘く感じるほど旨い!それに定番のオリーブ(プーリア産の見たことのない少しピンクがかった緑のオリーブ)、タコサラダ、鰯の紫玉ねぎとケッパーのマリネ(私はこれが一番気に入った)、プーリア産モツァレラチーズ2種、生ハム2種、スモークチーズスカモルツァ)のステーキ、海老、ピッツァビアンカ(オリーブオイルをふりかけただけのピッツァ)これだけが前菜。それにシンプルなトマトとバジリコのスパゲッティ。もうお腹いっぱい。



ちなみにここのオーナーは金髪で愛想のいい方。冗談かどうか日本人の女の子紹介してって言ってましたよ。独身の女性でイタリア好きな方、一度彼に会いに行くついでにおいしいお食事をしにいかがでしょうか?それから花婿宅へ。花婿はここでもまた余裕でカメラマンが来る前に一眠りするなんて言い出した(爆)さすがにそれ程時間はなかったけど。カメラマンが撮る写真も個性的でシャツを着るところ半ヌードの写真を撮ったり、大きな鏡の前でポーズを取ったり。それから市役所へ。



市役所までは海岸沿いの道を車で走ります。この海岸沿いの道はキレイに舗装されていてジョギングや散歩してる人もたくさん。街の中心からも歩いていける距離。式の後はバーリの中心のラウンジバー、レストランの「Nessundorma
」で披露宴。2階半建てで貸切。最終的に200人くらい招待客がきたかな。ちなみに昨年花婿は40歳のパーティーを昔の馬小屋農家を改築したパーティー会場で300人招待してた。バーリはやることが派手なのだ。客はいっぱいいた方がいい、そしてたらふくご馳走するのがここのやり方。



披露宴会場は奥に家族が座れるテーブル席も用意してあったが、基本的には立って飲食する(もちろんたくさんの会話も?)ブッフェスタイル。そして生バンド、たけなわになる時間帯から夜中までディスコ。招待客にも楽しんでもらいたいけど、一番楽しみたい結婚する自分達を大事にするスタイル。バーリの新しい世代のライフスタイルを垣間見た一日でした。






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