【アメリカ】 ビザ取得の現状

アメリカで滞在する場合、旅行であれば90日間が限度として設定され、それ以上の滞在には何らかのビザが必要とされています。


留学生は最大5年間のビザ(F-1)を発行されますが、そのためには進学予定の学校で入学手続きを行い、F-1ビザのサポートを受けます。この時に使用する申請書がI-20と言われ、これを持ってアメリカ大使館に申請し、面接後に正式にビザが発行されます。ただし、全ての学生が5年間の滞在を許可されるわけではありません。アメリカの同時多発テロ以降、その取締りは厳しくなり、目的に相当した滞在期間が認可されるのです。


そして、大学を卒業後、1年間の就労(インターンシップ)を許可されるのですが、この時に発行されるビザがプラクティカルビザと呼ばれるものです。簡単に言えば、企業が個人を正式採用するか否かを判断する為のお試し期間ですね。この1年間の働きを認められ、正式雇用となれば、通常はH-1Bという労働ビザを会社がサポートしてくれます。実情を言うと外国人である日本人が現地採用になるには学生の間に企業とコネクションを作っておいて、裏で約束を交わしておくことが多いと思います。


本来、アメリカ企業での外国人(日本人)の賃金は現地人より高くないといけません。何故なら現地人でまかなえないような専門知識や特殊技能を持つ外国人でないと雇用する意味がないからです。そういう意味では求められるものは非常にクオリティの高いものになります。まぁ、こちらの実情もコネクションが優先されて来ると思います。合理的な国だと思いがちですが、人と人のつながりは日本以上!特に中国人は不法滞在者でも雇用してビザをサポートしようとする中国人コミュニティがあるくらいです。


H1-Bは一個人につき生涯で2度までしか発行されません。これ以上の滞在には永住権(グリーンカード)が必要です。なので、永住権を持たない人でも最大で12年間もアメリカにいることが出来るんです。ここまでいれば十分なコネクションもできるでしょうし、場合によっては現地人と結婚して逸早くグリーンカードを取っちゃう人も出てきます。


まあ、それぞれのビザに裏情報があったり、「実情」というものが存在するので、それは次回以降にでも書いていきたいと思います。