【フランス】 コルシカ島の旅9

ゴルゴーナ島にやっとの思いで着いて港のすぐ外に泊められることになり、とりあえずひと安心。2時間おきに仮眠や見張りをしている途中で私達と同じような状況のヨットが来たらしい。でも、トップレスのお姉ちゃんを含む6人が乗ったモーターボートで追い返したそうです。ポイントは2人で控え目だったことかな?


その後、ゴルゴーナ島の警察のヨットが来て、その時は出てけと言われるんじゃないかハラハラしながら待っていたら警察は「出ていくか、それでなければ島の港に泊めるかどちらかにしてください」とのこと。要するに責任問題になるかららしい。もちろん港に泊めさせてくださいということになり、この島に泊めたら私達だけでは移動することはできないから警察の人と一緒に行動することになりました。


丘の上にあるバールや小さなマーケットに招待されると、夏休みの時期ということで奥さんや子供たちもいっぱい。その中の外国人(多分アフリカ系)にディナーにも招待されましたが、ヨットの外で自由行動を取るのに許可が必要で面倒をかけるのが嫌だったことと翌朝の5時に出発する理由からディナ−を断わりました。そしたらそのアフリカ系の彼女が「それなら夜中に釣りに来るから一緒に話でもしましょうよ。」ということに。でも疲れと翌朝に出ることを考え結局寝てしまいました(爆)


そして、翌日は自分たちの港のあるジェノバに向けて出発!!


【フランス】 コルシカ島の旅番外編 - ヨット飯

ヨット飯



この辺で少し休憩入れてヨットではどういうものを食べているか紹介。


朝はコーヒーか紅茶にビスケットなど。昼は航海中のことが多いからキッチンに立って料理する気にならないので朝のうちにパスタやライスサラダを用意しておくか、その場でパンにハムやチーズをはさみパニーニ。夜は航海することはほとんどないから落ち着いてキッチンに立ち料理ができるので、暖かいパスタなどを食べながらワイン!


ヨットの中でも外でも食べれるからその日の気分によって。夕食前のアペリティフをすることも。だからナッツやクラッカーは常備。港に着けばせっかくのなで外で食事したいもの。その土地その土地の料理を味わうのも楽しみです。


【フランス】 コルシカ島の旅8

ロンディナーラの後はカバッロ島へ。ちょうど8月半ばはヨーロッパはどこも休みだからこのあたりも混んでました。ここでひと泳ぎしてランチをヨットで食べた後、ソレンザーノという港へ。給油と水の補給をして1泊過ごしました。小さめの港ですが町に入ると店やレストランやアイスクリーム屋などあります。食事はヨットで、ジェラートを港のバ-ルでいただきました。


一晩過ごした後は本当はコルシカ島を北上して帰りたかったのですが、天気が大変なことに(涙)。次の日は朝は良かったのにだんだん風と波が強くなり、ソレンザーノ以北のすべての港がいっぱいで入れないことが判明!結局ソレンザーノ以北では安心して停泊できる入江がないので、急遽イタリアのジリオ島に避難することに。。。ジリオ島の港もいっぱいで入れないので港の外に錨をおろして停泊。


少し不安な一夜を過ごし、次の日の朝7時に出てジェノバに帰ろうとしたら、さらに波は強くなり最高5-6メートル(怖いですよ)にまで達し、ジェノバまで帰れないことになってしまい(かといって途中寄れる港もない)、ピンチの状態!そこでイタリアの小さな島でゴルゴーラ島という一般の人は入れない、刑務所だけの島があるのですが、そこにダメもとで停泊することを頼みに行きました。小さな島ですが、自然が豊富で外から見るととてもきれい。刑務所の島とは思えません。


この島に午後1時頃到着。島は警察の人が管轄しています。私達のヨットが近付くと「ここは一般の人は入れない島だ。停泊できません。」と言われました。私達の救命ジャケットを着け、疲れ切った状態を見て警察はそのあと「2人だけか?」と聞き、「外は6メートルの波があるのにどこに行けばいいんですか?」と話してるうちに港の外なら泊めてもいいと許可が出ました。その後も身分証明書やヨットの書類を見せるように言われました。


沖に比べれば波は穏やかとはいえ、それでも振れの激しい波に錨が外れてヨットが流されないように午後は交替で見張りながら過ごすことに。。。この後、意外な展開になったのですがその話しはまた次回に。


【フランス】 コルシカ島の旅7

サンタアマンツァ



ポルトロンディナーラの後はカバッロ島へ。8月15日はヨーロッパはどこでも大体休日なので、この日の前後はどこのリゾートもいっぱい。ここコルシカも例外ではありません。ちょうどこの時期にあたり、どこもイモ洗いのようにヨットでいっぱいでした。たまたまカバッロ島は私たちが着いたときはヨットが4隻くらいしかなかったので錨を下ろして停泊。ひと泳ぎの後、ヨットに戻るとすでに他のヨットが何隻にも増えてました。


ちょうどお昼だったのでランチを食べてさらに南のサンタアマンツァに向けて出発。ここが今回の「コルシカ島の旅」での最南端です。大きな入江は静かで前日のポルトロンディナーラと大違い!気に入りました。ここではビーチの近くにヨットを停泊させ、夜はゴムボートの乗ってビーチにあるレストランでディナー。このレストランMora Beach(サンタアマンツァの入江の一番奥にある唯一のレストラン)はバカンス村にいるような雰囲気で最高!!食事もおいしかったし、サンタアマンツァならもう一度戻りたいところです。夜はここで(もちろんヨット)一晩過ごしました。


【フランス】 コルシカ島の旅6

ポルトヌオボ



楽しかったポルトベッキオで一晩過ごした後はさらに南下して入江になっているサンタジュリアに出発。


ここで友達家族と別れることに。彼らはヨットでローマに向けて帰っていきました。ここサンタジュリアもいいところなんですが、海底が海藻プラス泥になっていて風で錨が海底から外れてしまう可能性が高いためさらに南下したポルトヌオボという入江に移ることに。小さめの入り江ですがとてもきれいなところ。この日は穏やかで安心して一晩寝て朝は朝食前に海岸をひと泳ぎ。平目などの魚もたくさん見ることができます。


その後はポルトロンディナーラという入江に移動。ここはすごいヨットの数。ここにいるだけでヨットショーに来てる感じ。夜にはヨットの外に出て皆さん、ディナーをするんですが、レストランで隣り合わせてるような感覚。港なら隣同士くっついてるのは当たり前だけど、入江で錨下ろしてるのにこの状態。この日も夜はヨット同士がぶつからないかたまに見張りして一夜過ごしました。


【フランス】 コルシカ島の旅5

コルシカ島の旅5



サンチプリアーノで大変な3日間を過ごし、風がおさまりますようにと祈りながら明けた4日目の朝。その祈りが通じたのか風は少しおさまっていましたが、1日中小雨が降って泳げなかったので、結局ヨットの中で過ごすことになりました。でも、風でヨットが沖に流される心配はなかったので、強い風に比べたら雨なんてへっちゃら。こういうことってヨット生活をしてみないと分からないんですよね。


5日目、やっとポルトベッキオの港に停泊できることに。この港では停めるまでが一苦労。電話では予約できないから直接行かなければならず、大きくもない港をたくさんのヨットが私たちのように停泊場所を探したり、ガソリンや水を供給する姿が目立ちました。ヨットを操縦する人は衝突しないよう気を張りっぱなしです。そんな中とりあえず一安心。


このポルトベッキオ、素敵な町で港にはたくさんのレストランやショップがあって活気があります。ずっと自然の海の中で過ごし、久しぶりの町を見てちょっとしたカルチャーショックを感じました。港から出ている観光客用のトレインに乗って丘の上の町へも出かけました。そこには観光客がたくさん!


夕方だったのでアペリティフして散歩、ディナーも今回はじめてのレストラン La Samana(6,rue Aspirant Michelin Porto Vecchio / tel 0495704531)で。コルシカ島ビーフステーキがおいしいと聞いていたのでもちろんステーキ。前菜にはコルシカ島のハムやチーズの盛り合わせをコルシカの赤ワインと一緒に。


5日間の大変だった日々から開放されて幸せを感じた1日でした。


【フランス】 コルシカ島の旅4

ポルトベッキオ



サンチプリアーノで一夜を過ごした後はそのすぐ裏手にある港ポルトベッキオを目指し、お昼頃に出発。30分もあれば着いてしまう距離。


この港では普段から契約してるヨットとは別に150隻は停泊できるのですが、すでにいっぱいで泊められませんでした。港の中ではたくさんのヨットが私達と同じようにぐるぐる旋回し、衝突する可能性があり、危険なのですぐに出ることに。


結局、またサンチプリアーノに戻り、一晩過ごすことになりました。その夜は風が強く、最高で32ノットまで達し、錨が風で外れないか心配で、交代で一晩中外に出て見張りをすることになり、ほとんど眠れませんでした(涙)次の日も風は治まるどころか悪化し、38ノットまで達し、他のヨットも風が強すぎて誰も外に出れない状況が続きました。泳ぐなんてとんでもない!すぐに沖に流されるほど海流が早い!こんな状況の中、サンチプリアーノでの3日目を過ごすことになりました。


ヨットは一日中過ごすにはあまりに小さい世界なのでこういう時は不便です。でもこれも自然とともに過ごすヨットの生活の一部なんです。